試合結果
日時:11月4日(土)12:00キックオフ
結果:米子北 2−1 鳥取城北
会場:Axisバードスタジアム
14年連続19回目の選手権へ
マッチプレビュー
7 MF 上原 颯太
準決勝は相手が中央に絞っていたため、左サイドの城田に預けてサイドを崩すことができていて大量得点を奪うことができました。逆に2失点したところは、CBとボランチのところで間延びをしてしまったことと・ボールホルダーへのプレスが遅れていたこと・セットプレーのマークが曖昧になっていたことが原因でした。
今週のトレーニングでは、一人一人がその課題を指摘し合い改善できていると思います。去年も決勝のピッチに立っているし、キャプテンとして自分自身が一番声を出してチームの雰囲気を良くし、勝利に近づけていきます。
プレミアリーグや選手権など応援してくださっているたくさんの方々へ結果で返したいと思います。
1 GK 尾崎 巧望
準決勝の「13-2」という2失点の部分が引っかかっています。たくさん得点が取れているときほど集中を切らしてはいけないです。
前半から相手FWが背後のスペースを狙っていて、そこの対応のところがCBと曖昧になっていました。後半に疲れが出てきて集中力を欠いたところで失点してしまいました。DFラインとはコミュニケーションをしっかりととり、誰が処理するのかを明確にして対応していきます。
去年の試合のように決勝戦は何が起こるかわかりません。気を緩めず無失点で終わることができるように戦います。
2 DF 梶 磨佐志
準決勝は無失点で終わることができませんでした。その原因はコミュニケーションです。今週のトレーニングではチーム全体でしゃべることを特に意識しました。
去年の県決勝では先に失点してしまい、焦りもありましたが、チーム全体に諦めずに戦う雰囲気があったからこそ逆転できたと思っています。
その経験を活かして、失敗しても次に繋がるような声を1・2年生にかけていきたいです。出場できない3年生も悔しい思いをしているので、その仲間のためにもふがいないプレーはできません。
試合LIVE配信(日本海テレビ)
メンバー
スターティングメンバー | ||
1 | GK | 尾崎 巧望 |
6 | DF | 樋渡 蓮音 |
2 | DF | 梶 磨佐志 |
3 | DF | 藤原 壮二郎 |
15 | DF | 番原 珠生 |
8 | MF | 仲田 堅信 |
18 | MF | 柴野 惺 |
19 | MF | 田村 郁颯 |
14 | MF | 小村 日向 |
10 | FW | 森田 尚人 |
9 | FW | 鈴木 颯人 |
控えメンバー | ||
17 | GK | 岡田 海琴 |
4 | DF | 浜梶 優大 |
13 | DF | 金城 正宗 |
7 | MF | 上原 颯太 |
25 | MF | 城田 利恩 |
11 | FW | 愛須 隆聖 |
30 | FW | 西尾 潤星 |
22 | FW | 田中 太賀 |
20 | FW | 堀 大夢 |
スタッツ
米子北 | 鳥取城北 | |
2 | ゴール | 1 |
16 | シュート | 6 |
2 | GK | 17 |
13 | CK | 3 |
6 | 直接FK | 4 |
0 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 1 |
フォトギャラリー
マッチレビュー
■粘り強く戦い14年連続19回目の選手権へ
新人戦決勝、総体予選決勝に続いて鳥取県ファイナルの相手は鳥取城北。14年連続19回目の全国選手権出場へ向けての戦いが12時にキックオフされた。
この日は、ゴールマウスに尾崎が立ち、最終ラインは右から樋渡、梶、藤原壮、番原。仲田と柴野がダブルボランチを組み、右サイドに田村、左に小村。前線では森田と鈴木が2トップを組んだ。対する鳥取城北は今までの戦いとは違う守備的な「5−4−1」の陣形。いかに相手を崩すかというところがこの決戦のポイントになる。
「一つになって戦おう」という指示を中村監督から受けた選手たちは、試合開始早々から積極的にゴールに向かう。ゴールに向かうプレーからCKを獲得。田村からの配給で藤原が合わせるも枠を外れてしまう。続けて対角のボールを小村がPAで受けシュートを放つ、こぼれたボールを仲田がシュートするも枠を捉えきれず。さらに田村のクロスから相手のクリアボールがゴールに吸い込まれそうになるが相手GKの攻守に阻まれる。
攻撃の時間帯が続いていたが一つのファールから流れが変わってしまう。前半22分、相手の突破から藤原がファールで相手を止めてしまう。そのFK、CKで守備の時間が続くが尾崎が落ち着いた対応でボールを弾き返す。前日のセットプレーでも対応を確認しており「集中を切らさない」という尾崎の前日の言葉の通り、その成果が出た場面だった。
先制点は相手の猛攻を防いだ後に生まれる。前半30分、田村が右サイドを駆け上がり、中央で待ち構えた仲田が豪快にヘディングで突き刺した。その後も、仲田を経由して両サイドの田村、小村を積極的に使いながらゴールに迫っていく。番原が落ち着いて相手をいなし、小村とのコンビネーションで左サイドを突破。ゴールには繋がらなかったが、相手を揺さぶる攻撃は何度もトレーニングで繰り返してきた形だ。
ハーフタイム、中村監督から「サイドをもっと崩そう」と具体的なコーチングがあり、意思統一をはかった。後半は番原・小村を代えて上原・浜梶を投入。前半とは違う配置での戦いでサイドを崩しにかかる。
ポジションチェンジで左に立ち位置を変えた樋渡が仲田とのワンツーで抜け出しクロス。シュートは打てなかったがハーフタイムでの意思統一が表現されたプレーだった。その後も仲田、樋渡のコンビでサイドを崩す場面が目立つが鳥取城北の厚い守備を崩すことができない。
攻撃の時間帯が続いていたが次第に流れが相手に傾く。交代して入ってきた相手FWに前を向かれてしまうがシュートブロックで難を逃れる。そして後半21分、相手に突破を許し、シュートが手に当たってしまいPKを与え失点。スタジアムの雰囲気や流れが鳥取城北に傾いてしまった。
嫌な流れとなったが断ち切ったのは2年生柴野。後半35分、交代して入った愛須がペナルティエリアへ侵入してマイナスへのパス。中で待ち構えていた仲田がスルーして、完全にフリーになった柴野が落ち着いてゴール右隅に流し込んだ。
集中を切らしてはいけない残りの5分。イージーなボールロストから相手FWにゴールを脅かされる場面やもあったが、守備陣が体を張って対応して相手の反撃を防ぎタイムアップ。14年連続19回目の全国選手権出場を決めた。
試合後、キャプテン上原が応援してくださった方々へ感謝の気持ちと全国制覇への意気込みを述べた。また決勝ゴールの柴野は「3年生が繋いでくれたパスだった」と先輩への感謝が第一声にあった。米子北の目標は全国制覇であり、県大会の突破はあくまで通過点。全国大会に向けて課題を修正していかなくてはならない。全国選手権への本当の戦いはここからだ。
中村監督コメント
決勝戦らしい緊張の続く試合でした。相手のシステムの問題ではなく、今までサイドからの攻撃のところをトレーニングしていたので、それがいい形で出ればと考えていました。失点した後に勝ち越せたのはプレミアリーグなどで色々な経験をしてきたからだと思います。慌てずに攻撃をしてゴールを奪ってくれたのは選手たちの成長です。全国大会に向けては、相手によって戦い方を判断・変更できるようにしていかなくてはいけません。どの選手が出場しても戦えるチームができています。各スタッフやそれをサポートしてくれるたくさんの方々の気持ちに応えることができるようにしていきます。
選手コメント
8 MF 仲田 堅信
トレーニングからサイドを崩す形はやってました。先制点の場面は、田村選手なら相手DFの間のスペースに出してくれると思ったので信じて走り込んでいました。クロスがこの試合の鍵を握るということは意識していたのでよかったです。先制点を取ることで落ち着いてプレーすることができましたが勢いは減ったと思うので全国大会では得点後のプレーを思い切りよくやりたいです。柴野選手のゴールは、後ろにいることはわかっていましたし、声をかけてくれていたのでゴールの可能性が高いプレーを選択しました。冬になかなか結果が出ないと言われているので自分達の力でまずはベスト4、そして鳥取県へ優勝旗を持って帰れるようにしたいです。
18 MF 柴野 惺
決勝ゴールは3年生が繋いでくれたゴールです。愛須選手が突破した時、ファーサイドに行こうとしましたが思っていた以上に深く切り込んでくれたのでマイナスのポジションに変更しました。仲田選手に「スルー」と声をかけたらその通りにしてくれ、相手を引きつけてくれたおかげで自分がフリーになりました。相手GKの位置も見えていましたし、ふかさないことだけを意識しました。リードした後、落ち着こうとチームで声をかけていましたがうまくゲームを落ち着かすことができませんでした。大舞台の緊張からか普段通りのプレーができなかったので全国大会では落ち着いてプレーができるようにしたいです。